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原爆被害かソ連占領か

2007/06/30 23:19

 

久間防衛大臣の「しょうがない」発言、
日本国民の憤りと、彼の政治センスへの批判はごもっともで、
べつに付け加えることも弁護することもない。

伝えられ方は、やっぱりいつものとおりややこしい。
阿比留記者のブログによると

<<ソ連が参戦したら、ドイツを占領してベルリンで割ったみたいになりかねないというようなことから、(米国は)日本が負けると分かっていながら敢えて原子爆弾を広島と長崎に落とした。長崎に落とすことによって、本当だったら日本もただちに降参するだろうと、そうしたらソ連の参戦を止めることが出来るというふうにやったんだが、8月9日に長崎に原子爆弾が落とされ、9日にソ連が満州国に侵略を始める。幸いに北海道は占領されずに済んだが、間違うと北海道はソ連に取られてしまう。

本当に原爆が落とされた長崎は、本当に無傷の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今、しょうがないなと思っているところだ。>>
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/211450

ということらしいし、
英国BBCだと、

The nuclear bombs dropped by the United States on Japan in 1945 were the inevitable way to end World War II, Japan's defence minister has said. 

"I think it was something that couldn't be helped," said Fumio Kyuma in speech at university east of Tokyo.

http://newsvote.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/6256840.stm
らしい。私はこっちの記事をみてたまたまこの件にきづいたのだが、「原爆投下は不可避」というのは、あまりにちがう。

大臣の文脈は、米国の単独占領かソ連参戦かという状況が当時あって、米国の戦略にも対応する選択肢があったということらしい。これ自体は議論としてはおかしくない。彼の地元の長崎への原爆は、実験の意味合いが強かったとは思うが。

例えば1975年の時点を考えるなら、
「原爆被害+米国占領+戦後復興」と
「分割占領+共産主義地域の停滞」だったら、
後者のほうがよい、と私は思う。

でも1990年の時点なら、
「原爆被害+米国占領+戦後復興+国家意識溶解」と
「分割占領+共産主義地域の停滞+危機意識の持続」だったら、
わからなくなる。

「歴史if」は理解に役に立つときはあるけど、難しいっすわ。
特に政治家は触れないほうがいいだろうな。

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コメント(5)

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2007/07/01 05:47

Commented by thinking さん

>「歴史if」は理解に役に立つときはあるけど、難しいっすわ。
 そうだね、if、if、で解釈が、どうにでも解釈できる様になって、何が何だか分からなくなる、逃げ道がたくさんできる、これもレトリックのテクニックだと思う。 問題は自分の都合の良い方向へ歴史うを解釈して、国家の進路を思う方向へ捻じ曲げてしまう事だ。

 
 

2007/07/01 10:31

Commented by 五目ちらし さん

そうですね。歴史ifを政治上都合よく利用するということでは、これに関連していうと、
「もし米国が原爆を使わずに日本本土上陸作戦をしていたら、もっと被害が出たはずだ」
というのがありますね。これがなぜ、
「もし米国が原爆を使わずに日本と停戦交渉をまとめていたら、、、」
ではないのか。そこに問題点があります。結局、前時代と違い、連合国が無条件降伏と天皇制打倒にこだわっていたという点に注意が向くわけで、こういう意味では「歴史if」も歴史理解に役立ちます。ただし、これは歴史の注目点を導くだけで、起こった事実の解釈の議論にはなかなか使えないと思います。

しかし、朝のフジテレビを見ましたが、久間さん本人の説明、さっぱりわからなくてへこたれました。
なんで「防衛はいろんな事態を想定しなくてはならない」「ソ連参戦という事態を日本は見抜けなかった」から「過去にどうすべきだったかを今から論じてもしょうがない」になるのか。
黒岩キャスターも「久間は原爆投下がしょうがなかったと言った」と固執していましたが、それよりひどい。

 
 

2007/07/01 20:43

Commented by なむきゅう さん

確かに、この辺は難しいですね。
特に内閣に一員の人間が「歴史if」で語ってしまうと
余程気をつけない限り批判を受けることが多いだろうとは思います。
今回の久間防衛相が批判を受けるのも しかたがないところですね。
いや、当然なのかもしれません。

ただ どう考えても野党には、防衛相発言について批判する資格は無いと思います。
原爆投下についてだけに限っても、防衛相発言よりも酷いことを言い続けてきていますから。

 
 

2007/07/01 23:56

Commented by なむきゅう さん

連カキコすいません。

失礼かとは思いましたが
TBさせて頂き自ブログから五目ちらしさんのブログへ
リンクを貼らせてもらいました。

 
 

2007/07/03 23:36

Commented by 五目ちらし さん

どうぞどうぞ。
野党というか、調子にのって批判する人が行き過ぎてきましたね(最初は私は黙ってましたが)。
あなたがたはふだんから、原爆投下を正当化する解釈にそんなに反対してきたか?
そして、「核兵器の抑止効果の肯定面に触れることは許されない!」に拡大解釈しすりかえて叫んでいる。それで防衛大臣が務まるわけないし。

辞任してしまいましたか。それのほうがよいでしょうが、非難して喜んでいる人々は気にくわない。

 
 
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